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灰原「江戸川くんを『新一』って呼ぶと面白いわよ」蘭「え?」

1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:31:26.180 ID:Lg+oMEm20
蘭「ど、どうしたの? 急に」

灰原「別に。『新一』って呼ばれてリアクションをとるのが江戸川くんの持ちネタだから……教えておいた方がいいと思って」

蘭「へぇー……」

灰原「江戸川くんが油断したスキを狙って不意に呼んでみたり、深刻な顔で重く呼んでみたり……変化をつけるのが重要よ」

灰原「あと江戸川くん、たまに『ボクは新一兄ちゃんじゃないよ』とかつまらないこと言ったりするけど」

灰原「そこはテキトーに意味深な感じで返しておけばいいわ。なるべく、深刻そうな面持ちで」

蘭「え、えっと……」

灰原「それじゃ、もう帰るから」

蘭「えっ? コナンくんもうすぐ帰ってくると思うけど、用事があったんじゃ―――」

灰原「私は今の話をアナタに伝えたかっただけ。用事はもう済んだわ」

蘭「あ、哀ちゃん!? …………行っちゃった」


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5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:34:03.481 ID:Lg+oMEm20
―――

コナン「ただいまー」

蘭「おかえり。どうだった? 博士の新作ゲーム」

コナン「うん。面白かったよ」

蘭「へぇ……ねえ新一。今日のお夕飯、なに食べたい?」

コナン「うーん、ボクなんでもいいや」

蘭「もう、『なんでもいい』が一番困るっていつも言ってるじゃない」

コナン「えへへ、ごめんなさーい」

蘭「まったく、新一ったら」

コナン「えへへ~………………ん?」

蘭「……」

コナン「あれ?」

蘭「なぁに?」

コナン「え?」
6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:35:37.001 ID:iPb4748O0
コナン「い つ か ら 気 付 い て い た ?」
8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:37:06.446 ID:e3e5DjVXp
これ3巻で見たパターンのやつや!

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9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:37:21.639 ID:Lg+oMEm20
コナン「ら、蘭ねえちゃん……今……」

蘭「どうしたの?」

コナン「あ……いや、な、なんでもない! ボクちょっとトイレ!」

蘭「うん」

―――

コナン「……」ジー

蘭「なぁに? コナンくん、そんなにジロジロ見て」

コナン「え? あっ、いや」

蘭「どうしたの?」

コナン「その、ボ、ボクお腹空いちゃって。ゴハンまだかなぁ」

蘭「そっか。ごめんね、コナンくん。もう少し待っててね」

コナン「う、うん……」
15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:40:10.881 ID:Lg+oMEm20
―――

蘭「もう、お父さんっ。ご飯食べる時ぐらい新聞読むのやめてって言ってるのに」

小五郎「うっせーなぁ、いいだろこんぐらい」

蘭「行儀悪いわよ。ねえ、コナンくん」

コナン「う、うん……そだね」チラチラ

蘭「どうしたの? 私の顔に何かついてる? なにか気になることでもあるの?」

コナン「う、ううん! なんでもない……」

蘭「そう? あっ、そうだ。お味噌変えてみたんだけど、お味噌汁の味どうかな」

コナン「え? 美味しいと思うけど」ズズズ

蘭「良かった…………新一の口に合うみたいで」

コナン「ぶっほっ!!!!!!!!!1」

蘭「きゃっ」

小五郎「うおっ、お、おいおい! なんだよ、咽たのか?」

コナン「ゴッホエホッ、うおぇっ! かっは……ごほっ、ゴホッ……!」

蘭「だ、大丈夫!?」
16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:43:13.770 ID:Lg+oMEm20
小五郎「あーあ、こぼしやがって! きったねぇなぁ。しゃーねー、布巾持ってくるか」

蘭「し、新一! しっかりして新一!」

コナン「ら、らんねぇ……えっほえほっ! 蘭ねえちゃ、げほっ……!」

蘭「落ちついて! 背中さすってあげるから、ほら新一。ね?」

コナン「ハァ、ハァ……! あ、あの! ら、蘭ねえちゃん……?」

蘭「ん?」

コナン「ボク、新一にいちゃんじゃないよ……?」

蘭「うん」

コナン「……」

蘭「……」

コナン「……」

蘭「大丈夫? 落ち着いた?」

コナン「う、うん……落ち着けないかな……」
17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:46:31.984 ID:Lg+oMEm20
小五郎「ほら、持ってきてやったぞ。自分で拭け」

コナン「は、はーい」

フキフキ

蘭「……」

―――

コナン「……」スクッ

蘭「あれ? どこ行くの? コナンくん」

コナン「え? いや、ちょっとトイレに……」

蘭「そう」

コナン「じゃ、じゃあ」

タッタッタッタッタ

小五郎「ったく、せわしねーな」

蘭「私もちょっとお手洗い行ってくる!」ダッ

小五郎「あん? だって今はボウズが……なんだぁ?」
19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:49:21.967 ID:Lg+oMEm20
<ジョボボボボボ

蘭「…………」

コンコン

コナン『はぁーい』

蘭「ねえ新一」

コナン『はぇ!?』

ガタンッ

ビチャッ

コナン『うわっ! やべっ! くそっ! 床に……!』

蘭「大丈夫? 零れちゃった? 新一? オシッコ零れちゃったの?」

コナン『え? あ、うん! でも、えっと、それよりさ、蘭ねえちゃん。今――』

蘭「じゃあ、私戻るから、床ちゃんと拭いといてね」

コナン『う、うん。いや、じゃなくて! ちょ、待って!』
22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:52:37.429 ID:Lg+oMEm20
ドダダダダダダッ

コナン「蘭ねえちゃん!」

蘭「なぁに、コナンくん。そんなに慌てて」

コナン「その……ズバリ聞くけど……さ、さっきからさ。なんか、変じゃない?」

蘭「変? 何が?」

コナン「いや、だって……」

蘭「……」

コナン「……だ、だってさ! ボクのこと、『新一』って呼んだでしょ? 何度も」

蘭「……」

コナン「……」

蘭「……」

コナン「……あの」

蘭「ちゃんと聞いてるから、続けて?」

コナン「あ、うん……それでね、それって……ほら、変だなぁって。だって、ボク新一にいちゃんじゃないわけだし……」

蘭「……」

コナン「いつもみたいに『コナンくん』って呼ぶならまだしも、『新一』っていうのは……」
23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:55:08.857 ID:Lg+oMEm20
蘭「……」

コナン「……蘭ねえちゃん?」

蘭「そっか……そういう風に言うんだ……」

コナン「え?」

蘭「ううん。なんでもないの。ただ……『そうなんだな』って思っただけだから……」

コナン「え? え?」

蘭「気にしないでね」

コナン「そ、それって、どういう……」

蘭「さてと、そろそろ寝ようかな」

コナン「えっ! ら、蘭ねえちゃん! 今のはいったい――」

蘭「おやすみ、新一」

コナン「!?」
24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 00:58:55.199 ID:Lg+oMEm20
コナン「……待ってくれ……蘭」

蘭「え?」

コナン「蘭……」

蘭「ど、どうしたの……?」

コナン「気づいてたんだな……俺が……俺が工藤新一だってこと」

蘭「えっ」

コナン「ならもう……隠し通せねえか……」

蘭「???」

コナン「改めて、俺の口から言わせてくれ。蘭……! 俺は……俺が、工藤新一なんだ!」

蘭「……へぇ?」

コナン「悪かった……今まで、黙ってて……」

蘭「あ……うん」
25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:01:53.255 ID:Lg+oMEm20
蘭「…………」

コナン「今まで隠してきたのは……お前のためだったんだ……分かってくれ」

蘭「そう……」

コナン「……」

蘭「……」

コナン「……どうして…………」

蘭「え?」

コナン「どうして……俺を『新一』って……」

蘭「えっと……哀ちゃんに教えてもらったから……」

コナン「あ、哀ちゃんって……まさか、灰原に……!?」

蘭「うん。哀ちゃんがコナンくんを――」

コナン「あいつ……!」ダッ

蘭「あっ! こ、コナンくん!?」
29: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:05:36.583 ID:Lg+oMEm20
―――

ピピピ プルルルル

灰原『なによ。こんな時間にかけてきて……どういうつもり?』

コナン「そりゃこっちの台詞だ!!! おい灰原!!! オメーどういうつもりだ!!!」

灰原『……何が? 私、これから寝るつもりだったんだけど』

コナン「バーロー! 永遠に眠らせるぞ! 自分がなにしたか分かってんだろうな!?」

灰原『だから、なんのこと……?』

コナン「蘭に俺の正体をバラしちまったことだ!!!」

灰原『……』

コナン「おい! なんとか言えって――」

灰原『別に……バラしてなんかないわ。私はただ、彼女に教えただけよ』

灰原『あなたを「新一」って呼べば面白い反応が見れる、ってね。冗談ぐらいにしか受け取ってないはずよ』

コナン「ほ、本当だろうな……!?」

灰原『ええ。あなただって本気にしなかったでしょ? 彼女に「新一」って呼ばれても』

コナン「バーロー! 本気にしたに決まってんだろ! めちゃくちゃ動揺して自分から正体打ち明けちまったよ!!!」

灰原『そう……』

コナン「そう……って、オメーなぁ!!!」
31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:09:20.600 ID:Lg+oMEm20
灰原『まだ間に合うんじゃない? 今からでも、「なーんちゃって」って言ってきなさいよ』

コナン「くそっ……! 電話切るんじゃねえぞ! 言いてーことはまだあんだからな!!!」

―――

コナン「蘭ねえちゃん!」

蘭「あっ、コナンくん」

コナン「なーんちゃって!!! つってね!!!」

蘭「……え?」

コナン「どうだった? まるで自分が新一にいちゃんかのように振る舞うボク渾身のボケは!」

コナン「面白かったでしょ?」

蘭「なーんだ。やっぱりコナンくんの持ちネタだったのね。あまりにも深刻そうな反応だったから……」

蘭「少しだけ、『あれ? もしかして本当に?』って思っちゃった」

コナン「もう! バーロー! 蘭! オメーなに言ってんだ! んなわけねーだろ! バーロ!!! ハハハハ!」

コナン「それじゃあボク寝るね!!! おやすみ!!!」

蘭「お、おやすみ……」
33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:10:40.328 ID:pbm/pIVt0
こんなん草生えるわ
35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:12:20.870 ID:Lg+oMEm20
コナン「なんとか誤魔化せたぜ……」

灰原『そう。良かったわね』

コナン「バーロー! 全然よかねえ!!! オメー、なんでこんなことしたんだ!」

コナン「冗談じゃすまされねえぞ!!! 何が目的だ!!!」

灰原『……目的なんて無いわ……』

コナン「あぁ? どういうことだよ!」

灰原『目的なんて無いって言ったのよ……私にはね』

コナン(私には……?)

灰原『それじゃ、おやすみなさい』

プツン

コナン「あ! おい! くそっ! なんだってんだ!?」
36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:15:01.379 ID:Lg+oMEm20
コナン(くっそ~、灰原のやつ……ふざけた真似しやがって……俺の動揺っぷりを楽しむつもりだったのか?)

コナン(いや、だとしてもアイツは博士んとこにいんだから、俺が慌てる姿は見れねえわけで……)

コナン「……!」

コナン(も、もしかして……!)

ゴソゴソ

―――

コナン(やっぱりだ……小型カメラと盗聴器……! 灰原のやつ……こんなモンしかけやがって……!)

コナン(ゆるせねぇ……こうなったら、一泡吹かせてやる……!)
40: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:18:01.524 ID:Lg+oMEm20
―――

コナン「おはよう、蘭ねえちゃん」

蘭「おはよう」

コナン「ねえねえ、ボクね。灰原の面白いボケ知ってるんだ」

蘭「え? 哀ちゃんの?」

コナン「うん! あのね。全身黒ずくめの格好で、銀髪の長いウィッグをつけて――」

コナン「帽子を目深に被って、『久しぶりだな、シェリー。やっと見つけたぜ』って言うんだ」

蘭「へぇ……それがフリなの?」

コナン「うん! すっごく面白いボケをかましてくれるからやってごらんよ!」

コナン「あ、これ貸してあげる。ボイスレコチェンジャー。博士の発明品で、声を変えられるんだ」

蘭「うん、ありがとうコナンくん。やってみるね」
41: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:19:24.350 ID:yJp8U6p00
悪質すぎる
42: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:19:25.488 ID:W4VsPpZp0
暴露合戦
45: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:20:32.658 ID:Lg+oMEm20
―――

ピンポーン

ガチャ

灰原「はい」

全身黒ずくめ蘭「久しぶりだな、シェリー。やっと見つけたぜ」

灰原「ファーーーー!!!!!!!!!!!」

ドテン

全身黒ずくめ蘭「……」

灰原「アワワワワワ」ガクガクガク

ジョワー

全身黒ずくめ蘭「哀ちゃん……? 大丈夫?」

灰原「キュゥ……」

ガクッ

全身黒ずくめ蘭「た、大変! 気絶しちゃった! しっかりして哀ちゃん!」

博士「な、なんじゃ!? 何事じゃ!?」
47: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:24:08.495 ID:Lg+oMEm20
―――

灰原「なんてことしてくれたのよ!」

コナン「そんなに怒るなって……わざわざお見舞いに来てやったんだからよ」

灰原「怒るに決まってるでしょ!? 人前で……あ、あんな……」

コナン「蘭には『痙攣しながら漏らして失神するのが灰原渾身のボケだ』って誤魔化しといたから、心配すんな」

灰原「あんなことして……夜中にひとりでトイレに行けなくなったらどうしてくれるの……!?」

灰原「冗談半分で人のトラウマを……信じられないわ……! サイテー!」

コナン「おいおい、オメーがそれを言うのか? 元はと言えば、この悪ふざけを始めたのはそっちだろ?」

灰原「だ、だから……! それは、私じゃなくて……」

コナン「『私じゃない』って……まさか、他の誰かに命令されてやったとか言い出すつもりじゃねえだろうな」

灰原「……そのまさかよ」

コナン「なっ……! だ、誰がそんなこと……!」

灰原「彼よ……」

コナン「彼……?」

灰原「喫茶ポアロに勤めてる……あの……」

コナン「……!? 嘘だろ!? 安室さんが!?」
48: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:26:04.387 ID:GDl26Ek90
蘭姉ちゃん付き合いいいな
51: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:27:47.018 ID:Lg+oMEm20
コナン「お、おいおい。それこそ冗談だろ……? ど、どうして安室さんがそんなこと……」

灰原「知らないわよ……ただ、彼に脅されて……指示に従わなければ――」

コナン「『正体を組織に公表する』とでも言われたのか? けどよ、安室さんはオメーの正体知らねえだろ?」

灰原「違うわ……そうじゃなくて……」

コナン「なんだよ、ハッキリ言えって」

灰原「……ナニー……」

コナン「え? なんだって?」

灰原「オナニーよ……」

コナン「……は?」

灰原「私が比護さんをオカズにオナニーしているところを盗撮されたの! その映像をばらまくって脅してきたのよ!!!」

灰原「うっ……うぅ……!」シクシク

コナン「……!!!」

灰原「グス……あなたには悪いことをしたと思ってるわ……でも、仕方が無かった……」

灰原「彼から『江戸川コナンを動揺させる情報とそれに関する協力』を求められて、承諾するしかなかったのよ……」

コナン「そうか……灰原……比護さんをオカズにオナニーを……」

灰原「それは忘れて……!」

コナン(なんだって、安室さんがそんなことを……問い詰めてみるしかねえか……!)
55: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:31:34.215 ID:Lg+oMEm20
―――

安室「やあコナンくん。いらっしゃい」

コナン「こんにちは。あれ? 梓さんは?」

安室「今、ちょうど買い出しに出かけていてね」

コナン「へぇ……」

安室「そういえば。彼女……灰原哀ちゃん、だったかな。元気になったかい? ひどく落ち込んでいたようだけど」

コナン「……どうして、安室さんがそれを知ってるの?」

安室「ん?」

コナン「灰原が盛大に漏らしながら卒倒したこと、ボク以外には蘭ねえちゃんと阿笠博士しか知らないはずなのに」

安室「……」

コナン「盗撮に盗聴……してたんでしょ? 阿笠博士の家だけじゃない、毛利探偵事務所もだ……。違う?」

安室「フッ、うまく隠したつもりだったんだけど……君の眼は誤魔化せなかったか」

安室「さすがは平成のホームズ……といったところかな? まあ、今のはこっちから誘ったんだけどね」

コナン「!?」

コナン(やっぱり、もう俺の正体に気付いてやがる……!)
56: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:34:13.010 ID:Lg+oMEm20
コナン「安室さん、どうしてこんなことを……! 俺や灰原を脅すメリットなんて、公安には無いはずだ!」

安室「それはどうだろうね。君は僕の全てを知っているわけじゃないだろう?」

コナン「なに……!?」

安室「君は僕のことを『トリプルフェイス』と思ってるようだけど……実はそうじゃなかったとしたら……?」

コナン(どういう意味だ……? トリプルフェイスじゃないって……まさか……!)

コナン「俺の知らない……他の顔があるってことか……?」

安室「御明察。フフフ、君には特別に教えてあげるよ」

安室「あるときは喫茶ポアロの店員、あるときは警察庁警備局警備企画課所属の捜査官、あるときは黒の組織の構成員……」

安室「そしてあるときは……生放送主『ゼロの執行人』の中の人……! そう、『クアドラプルフェイス』だったってわけさ……!」

コナン「な、なにぃ……!?」

コナン(安室さんの第四の顔が『生主』……!? 動画配信なんてやってたのか……!)

安室「先月から活動を始めてね。最近、とうとう再生数二桁の大台を越えたんだよ」

コナン「二桁……!? 10万回ってこと……?」

安室「いや、10回だけど」

コナン「……!」

安室「活動を始めてしばらくは再生数『ゼロ』が続いたからね。その頃に比べれば、飛躍的な進歩だよ」
57: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:37:45.612 ID:Lg+oMEm20
安室「この勢いを緩めないためにも、少々荒療治が必要だと考えてね」

コナン「それで灰原のオナニーを盗撮したのか!?」

安室「誤解されたくないから言っておくけど、初めから彼女の秘めごとを狙っていたわけじゃない」

安室「本当の狙いは阿笠博士の発明品と、その開発記録だったんだ。彼には以前から興味があった」

安室「『哀ちゃんのオナってみた動画』はその副産物……思いがけない収穫だったってわけさ」

コナン「その動画を利用して灰原を脅し、今度は俺を陥れようとしたのか……!」

安室「君にも興味があったからね。前から思っていたけど……コナンくん、君は普通じゃない」

安室「現にとても面白い映像が撮れたよ。まさか世間を賑わせた高校生探偵がこんな姿になっているなんてね」

安室「この事実を生放送で暴露すれば……再生数三桁も夢じゃない……そう思わないかい?」

コナン「そんなことして、何になるんだ!!!」

安室「再生数になる」

コナン「っ!」

コナン(だめだ……目立つためにコンビニのアイスのショーケースに入るような奴らと似た思考回路になっちまってる……!)
61: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:40:06.228 ID:Lg+oMEm20
コナン「『やめてくれ』って言っても、無駄なんだね……」

安室「残念ながらね。今の僕に慈悲なんて無い。生放送主である僕の迷いは『ゼロ』なんだ」

安室「これと決めたネタは意地でも世へ配信する。執行人としての信念さ」

コナン「……」

安室「他に言うことが無いなら、帰ってくれないかな。明日に備えて、これから少しでかけないとならない」

安室「それに、そろそろ梓さんが買い出しから戻ってくるよ」

安室「君としては……そんな子供離れしたシリアスな表情、彼女に見せたくはないだろう?」

コナン(くそっ……今は一旦、退くしかねえか……だが、その前に……)

ピンッ
66: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:43:47.967 ID:Lg+oMEm20
―――

灰原「まさか彼が、動画配信をやっていたなんて……」

コナン「ああ、安室さんのアカウント『ゼロの執行人』を覗いてみたら――」

コナン「明日、生放送の予定が入っていた。おそらく、ここで俺の正体を公開するつもりだ」

灰原「どうするの? このまま黙って見てるつもりはないんでしょう?」

コナン「ったりめーだ。無論阻止する。オメーも協力しろよ? 今の安室さんを放置してっとヤベーぞ」

コナン「今はまだ懐に収めてるみてーだが……いつオメーのオナニー動画をばら撒くか分かったもんじゃない」

灰原「協力はするわ。でも、阻止するって言ったって、どうやって?」

灰原「彼がどこで動画を撮影するか、私たちに分かるの?」

コナン「心配すんな。安室さんに発信機をしかけた」

灰原「発信機……? でも、生放送をするのは明日なんでしょ? 明日までに発信機なんて外されて――」

コナン「安室さんがさっき、『明日に備えてこれからでかける』って言ってたんだ」

コナン「恐らく、動画を撮影する場所へ下見に行くんだろう。その場所を特定しちまえば、こっちのもんだ」
67: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:46:17.349 ID:Lg+oMEm20
―――

安室「さて、セッティングは終わった……ん?」

安室「これは……」

ピッ

安室(小型の機械……まさか、発信機か……?)

安室「なるほどね……名探偵くんはあくまで僕の生放送を邪魔するつもりか」

安室「いいだろう、その挑戦受けて立とうじゃないか」
68: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:49:17.866 ID:Lg+oMEm20
―――

灰原「場所が分かったとして、どうやって阻止するつもり?」

灰原「彼は格闘術が得意なんでしょう? 無理矢理止めようにも、子供の姿で相手になるのかしら」

コナン「まあ、力ずくじゃ難しいだろうな。相手はプロだ。阿笠博士を知ってる相手に、発明品頼りってのも心許ない」

灰原「じゃあ、いったいどうやって……」

コナン「言っただろ? 心配すんなって。子供だからこその手を、考えてある」

灰原「……?」
71: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:52:27.985 ID:Lg+oMEm20
―――

コナン「着いたぞ灰原。ここに、安室さんがいるはずだ」

灰原「……」

コナン「見ろ。生放送が始まった」


安室『さあ始まりました。「ゼロの執行人」がお送りする生放送……「執行の時間」です』


コナン「急ぐぞ。安室さんが盗撮映像を公開するのも時間の問題だ」

灰原「……」

コナン「おいどうしたんだよ灰原。さっきから周りを気にして……誰も見てねーから、堂々としろって」

灰原「堂々とできるわけないでしょう!? こ、こんな格好で……///」

コナン「しかたねーだろ。これが一番の手なんだ」

灰原「だ、だからって……」

コナン「ほら、急げって」
74: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:55:06.687 ID:Lg+oMEm20
<さて、本日の生放送ではとっておきのスクープをお届けするわけですが―――

コナン「……ここだな」

灰原「ええ」

コナン「おーっし……俺がドアを蹴破ったら、なだれ込むぞ」

コナン「オメーはカメラに身体を映しつつ、安室さんの端末を探してくれ」

灰原「わ、分かったわ」

コナン「頼むぜ……俺もカメラの前に躍り出て……」

コナン「ひたすらチンコを振ってやっからよ……!」
78: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 01:58:19.668 ID:Lg+oMEm20
安室「――前置きはこのくらいにして、そろそろ本題に入るとしましょう」

安室「この小型カメラをある場所に仕掛けました。こいつはとても優秀でして――」

安室「しっかりとこの小さな眼に、焼き付けてくれましたよ。決定的な、その瞬間をね……!」

安室「さあ。百聞は一見にしかず……お見せしましょう。この――」

<キキキ……

安室「!!!」

安室(今の微かな音……彼のあの妙なシューズか……!)

ドガァァァン

コナン「おらあああああああああっ!!!!!!!!!!」

安室「……!?」

安室(な、なんだあの格好は……!? 覆面をかぶって……全裸だと……!? いったいどういうつもりで……!)

コナン「突撃ぃぃぃぃぃ!!!!!」

灰原「こうなったらヤケだわ……! わああああああああっ!!!」

コナン「らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!」
82: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:01:33.840 ID:Lg+oMEm20
安室「ちょ、なっ、何を!?」

コナン「あれれー!? カメラがあるー! よーし!!!」

コナン「見てよ! この未発達オチンチン!!! この映像を見てるひとは通報してー!」

コナン「ボクまだ小学生なんだー!!! 児ポだー!!!」

コナン「わー! 規約違反だー! わー!!!!」

ブランブラン

安室「や、やめるんだ! そんなことしたら……!」

プツン

安室「あぁ!? え、映像が……!」

コナン「BANされたんだよ……俺の狙い通りにな!」

安室「くっ……!」

コナン「安室さんのことだから、俺たちが博士の発明品を使い武力で生放送を阻止すると思っていたんだろうけど……」

コナン「生放送を阻止する方法はそれだけじゃない。小学生男子と女子の裸……そんなものが映り込めば――」

コナン「運営が動画の配信を停止する……BANってやつだ。こいつを食らっちまったら最後」

コナン「安室さん……いや、『ゼロの執行人』。アンタのアカウントは数日間凍結される!」

安室「ぐぅ……! フッ、やられたよ。完敗だ」
83: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:02:43.709 ID:vRIVovdo0
通報もんじゃねぇかw
85: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:04:36.281 ID:Lg+oMEm20
安室「まさか僕の配信を止めるために、全裸で突入して腰まで振るなんてね……その熱意には負けたよ」

コナン「とか言って……次はいつ生放送をしようか、考えてるんじゃない?」

安室「フッ……分かるかい?」

コナン「アンタがこれだけで諦めるような人間とは思っちゃいないさ。だからこそ――」

コナン「アレを仕掛けてきたんだからね」

安室「『アレ』……?」

プルルルル

安室「ん……?」

安室(梓さんから……?)

ピッ

安室「もしもし」

梓『大変なの! ポアロが……! は、はやく来てください!!!』

安室「!?」

コナン「急いだ方がいいんじゃない? まあ、とっくに手遅れだろうけど」

安室「君は……い、いったい何を……!?」
87: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:08:16.390 ID:Lg+oMEm20
―――

【公安警察の働くお店♪】
【バーボン在中】
【黒の組織構成員立寄所】

安室「な、なんだこの貼り紙は……!」

梓「き、今日出勤したら、そこら中に貼られていて……」

【おいベルモット! ジン! 俺は公安の犬だぞ!!!】
【『ゼロの執行人』チャンネル登録してね☆】

安室(くそ……! 全部彼の仕業か……!?)

【FBI捜査官赤井秀一と大の仲良し! 安室君の本名は降谷零!】
【赤井とは観覧車の上で殴り合った仲!(目撃者談)】

安室(赤井がとばっちりを受けている……! と、とにかく剥がさないと!)

警官「あー、ちょっと」

安室「!?」

警官「上の事務所の方から通報がありましたよ。なんでも、酷い悪戯だとか」

通行人A「なんだなんだ?」

通行人B「事件か?」

パシャ パシャ

安室「や、やめてくれぇ!」
90: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:11:14.348 ID:Lg+oMEm20
コナン「これで安室さんは、もうこの町にはいられないはずだ」

灰原「彼があなたと話している隙に、端末ごとデータを回収したわ。これで一安心……とは言えないけど」

灰原「帰って解析してみる。データを分散させているならそっちも消さないとならないものね」

コナン「頼む」

灰原「でも、喫茶ポアロにあんな貼り紙をするなんて……」

コナン「ああ、アレは俺じゃねえよ」

灰原「え?」

コナン「昨日、蘭に頼んだんだ」

―――

コナン「ねえねえ、蘭ねえちゃん。明日の朝早くに、この貼り紙をアポロに貼っておくと、凄く面白いんだ」

蘭「え? そうなの?」

コナン「うん! 安室の兄ちゃんがすっごく面白いボケをかましてくれるんだって」

蘭「へぇー……ありがとうコナンくん。頑張って早起きして、やってみるね」

コナン「うん!」

―――

コナン「ってわけだ」
92: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:12:06.340 ID:VOtSo6I3d
ってわけだ、じゃねえよww
94: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:12:10.636 ID:HWcgqnjJ0
蘭姉ちゃん自我がぶっ壊れてるんだがwww
95: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:12:27.038 ID:8ZAM6gJLa
LANの行動力すげーな
98: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 02:15:23.537 ID:Lg+oMEm20
灰原「大丈夫なの? 彼女……バレたら訴えられるんじゃない?」

コナン「心配ねーよ。優秀な弁護士が身内にいるんだし」

コナン「安室さんだって、これからはこっちに構ってる余裕なんてなくなるだろうからな」

灰原「はぁ……彼のせいで酷い目にあったわ。全裸でカメラの前に出るなんて……」

コナン「比護さんをオカズにオナニーしてんの見られてんだから、あれぐらい屁でもねえだろ?」

灰原「次その話題を出したら、毒を盛るわよ」

コナン「わ、わりい……」

コナン『こうして、「ゼロの執行人」を巡る一連の事件は幕を閉じたのだった……』



―――

ジョディ「ちょっとシュウ。あなた、ツイッターで話題になってるわよ。米花町の貼り紙に名前と所属が書かれてるって」

赤井「……」

ジョディ「……」

赤井「どうしてこうなった……?」

END
111: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 03:07:45.818 ID:1WNWf96n0
コナンssは相変わらず面白いな
113: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 03:33:52.721 ID:HpSnEXdI0
ランネー・チャンすげーな

 

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