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【神のみ】エルシィ「消防車ですよ」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 00:44:07.68 ID:3GwpSNYE0
桂木「……またサボりか?」

エルシィ「うぅ~! 違いますよぉー! ただ、たまたま消防車が通りかかったから言っただけですぅー」

桂木「それは分かったが、なんでボクにそんなことを言ったんだ? 訳がわからん」

エルシィ「うーんと……なんとなくです♪」

桂木「……やっぱりお前は──」ボソッ

エルシィ「にーさま、何かいいましたか?」

桂木「いや、お前が駄目なおかげで今日も平和にゲームが出来ると言っただけだ」

エルシィ「え~っ! 神に~さまひどいですぅー!」プンプン
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 00:44:07.68 ID:3GwpSNYE0
桂木「……またサボりか?」

エルシィ「うぅ~! 違いますよぉー! ただ、たまたま消防車が通りかかったから言っただけですぅー」

桂木「それは分かったが、なんでボクにそんなことを言ったんだ? 訳がわからん」

エルシィ「うーんと……なんとなくです♪」

桂木「……やっぱりお前は──」ボソッ

エルシィ「にーさま、何かいいましたか?」

桂木「いや、お前が駄目なおかげで今日も平和にゲームが出来ると言っただけだ」

エルシィ「え~っ! 神に~さまひどいですぅー!」プンプン
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 00:52:02.76 ID:3GwpSNYE0
桂木「……で、今日ここにボクを呼び出した理由はなんだ?」ピコピコ

エルシィ「え、えっと……それは、です、ね……」

桂木「…………」ピコピ……チラッ

エルシィ「あのー……えっとー……」モジモジ

桂木「……なんだよ、早く言えよ」

エルシィ「へうっ! ええっ、とそのっ──」


エルシィ「わっ、わたしとデートしてください!」


桂木「……は?」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 00:55:54.74 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「……だ、だからっ、わたしとデートを……」カァァッ

桂木「あっ、きょうもくようびだー! しんさくげーむかいにいかないと──」シュタッ

エルシィ「まっ、待ってくださいぃっ!」シュッ

桂木「ぬおっ!? は、羽衣がぁーっ!」ジタバタ

エルシィ「ほっ、本気なんです! 今日一日だけでもいいので、私とデートしてくださいぃぃ!」

桂木「クソッ! あの残し手紙に書かれてた待ち合わせ場所といい、今のお前の服装といい、嫌な予感はしてたんだ!」ジタジタ

桂木「いくら女神救出に貢献してたとはいえ、甘く見すぎた!」バタバタ
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 01:00:59.78 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「に~さまー! お願いですぅ~!」ガシッ

桂木「だが断る! 前に一度デートしてやっただろ! それで我慢しろ!」

エルシィ「とはいってもあの一回だけじゃないですかぁー!」

桂木「いいだろっ! 離せーっ!」

エルシィ「いーやーでーすーっ!」

────────────────

ちひろ「ぶwwwww桂木の奴、すっごい嫌がってるwwww」

歩美「オタメガ、あんなに嫌がることもないのにねー」

京「なんだか面白くなってきたねぇ、これは期待できちゃうよ」ニヤニヤ

結「ふふっ、困ってる桂木君もなんだかかわいいなぁ」
17: デートなんてしたことないからネタがねえよ!くそが!!!! 2012/04/05(木) 01:22:31.21 ID:3GwpSNYE0
桂木「はぁっ……はぁっ……」

エルシィ「はぁっ……はぁっ……」

桂木「……分かったよ、今日一日だけだからな」ガクッ

エルシィ「ほっ、本当ですか!」パァッ

桂木「ああ、本当だ。だがしかし、これ以上のリアルに対する妥協はボクしないからな」

エルシィ「あっ、ありがとうございます! 神にーさまっ!」ダキッ

桂木「うわぁっ、ボ、ボクに抱きつくなぁっ!」カァァ

────────────────

ちひろ「どうやら上手く行った見たいね」コソコソ

歩美「んじゃ、後は静かにつけるとしますか」コソコソ


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 01:25:28.31 ID:3GwpSNYE0
─ デゼニーランド ─

桂木「んで、とりあえずここに来たはいいが、お前はどうしたいんだよ?」

エルシィ「んーと……特に決めて無かったです☆」テヘッ

桂木「このダメ悪魔がッ!」ポコポコポコ

エルシィ「うぅ~ごめんなさいぃ~!」

桂木「……とりあえず入るぞ」

エルシィ「は、はい……あっ」

桂木「ん? どうした?」

エルシィ「あっ、えっと、そのー……」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 01:30:40.97 ID:3GwpSNYE0
ギュッ

桂木「っ!?」ドキッ

エルシィ「あ、あの、せっかくのデートなので、手を繋ぎたいなー……なんて」カァッ

桂木「……し、しないとダメか?」ドキドキ

エルシィ「で、出来ればしてほしい、です……」ドキドキドキ

桂木「ま、まあお前がそういうなら、してやらんこともない……な……」ドキドキドキドキ

桂木(く、くそっ! 相手はあのエルシィだぞ! なんでこんなにドキドキしてんだボクは!)

エルシィ(え、えへへ……神にーさまと手、繋いじゃった……ちょっと嬉しいな……)

────────────────

結「隊長! エルシィ隊員が大胆な行動に出ました!」

ちひろ「了解! 至急、観察を続けるよーうにっ!」

結「らじゃーっ!」
歩美「らじゃーっ!」

京「……楽しそうだねぇ、君達」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 01:35:20.65 ID:3GwpSNYE0
係員「お二人ですかー?」

桂木(よし、こんなときは自分の感情をオフにして乗り切れ! それでこそ落し神だ!)

係員「すみませーん」

桂木(いくらエルシィとはいえ、やはりそこらの三次元女とは変わりないはずだ! それに対する策は完璧!)

係員「お客様ー?」

桂木(よし、決定! これでなんとか──)

エルシィ「か、神にーさま?」

桂木「へっ!? あ、なっ、なんだエルシィ?」

エルシィ「あの、入場チケットをまず買わないと、入れません、よ……?」ドキドキ

桂木「あ、ああ、そうだったなすまなかった」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 01:40:24.41 ID:3GwpSNYE0
桂木(くそっ、テンパりすぎた……灯の特訓のときもそうだったが、やはり直接体に触れられていると、どうも判断が鈍る……!)ブツブツ

桂木「……えっと、チケット二枚」

係員「はい、かしこまりました! あ、そういえばお二人はカップルなんですか?」

桂木「は!?」
エルシィ「えっ!?」

係員「もしそうでしたら、カップル用の割引券があるのですが、よろしかったらそちらにします?」

桂木「わっ、分かった分かった! 何でもいいから早くしてくれ!」

係員「かしこまりましたー」

エルシィ「か、神にーさまと私がカップル……えへ、えへへ……」カァァ

桂木(そこで赤面するな! このダメ悪魔がぁっ!)カァァ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 01:45:31.01 ID:3GwpSNYE0
係員「はい、ではこちらチケットとなります」スッ

桂木「ど、どうも……。ほれ、行くぞエルシィ」ニギッ

エルシィ「は、はいぃ……」

係員「それでは、ごゆっくりお楽しみくださーい」フリフリ

係員「……ふふふ」フリフリ

クイッ

檜「日本に戻ってきて、ちょっと暇だったからここでバイトしてたけれど、まさかあんな面白いものが見れるとはねぇ……」

檜「桂木の奴、あいつも隅におけないなぁ」ククク
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 01:48:41.91 ID:3GwpSNYE0
─ デゼニーランド 内部 ─

桂木「な、なぁエルシィ……」

エルシィ「な、なんでしょうか?」

桂木「いっ、一旦手を離してもらってもいいか? ちょっとトイレに行きたい」

エルシィ「わ、分かりましたっ! じゃあ、私ここで待ってますね!」パッ

桂木「ああ、行ってすぐ戻る。じゃあな」タタタッ

エルシィ「はいっ、いってらっしゃいですー」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 01:56:45.42 ID:3GwpSNYE0
桂木「……ふぅ、死ぬかと思った……」

桂木「なんだよあいつ、いつもとは全然態度が違うじゃないかっ! こんなの聞いてないぞ!」

桂木「あーもうっ、あいつがおかしいせいでボクの調子が狂うじゃないか!」ワシャワシャ

桂木(ここから、どうにかしてボクのターンに戻さなければ……!)ポクポク

桂木「……はっ。これは攻略じゃないんだぞ、何を考えてるんだボクは……!」

桂木「……はぁ。とにかく、あいつの前では平常心を保たなくては……」トボトボ

──────────────────

エルシィ「にーさま、遅いなぁ……。もしかしたら小さいのじゃなくて、大きいほうなのかな……」

エルシィ「あ、かのんちゃん今日ここでライブするんだー! 行きたいなー♪」

エルシィ「……そういえば、歩美さんを攻略してるときのにーさまは、よくトイレに行ってたなぁ……」

エルシィ「あの時の私は、今よりもずっと出来損ないで、今みたいなことは全く考えてなかったなー」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:01:43.49 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「にーさまが、本当はゲームの神様だった、ってことを聞いて凄くびっくりしちゃった」

エルシィ「でもにーさまは、にーさまなりのやり方で頑張って、歩美さんの駆け魂を出しちゃったんだよね」

エルシィ「最初の頃は全然信じられなかった。本当は全部、夢なんじゃないのかってよく思っちゃった」

エルシィ「でもこれは、嘘なんかじゃない。今でもちょっとドジしちゃったりするけど、私はちゃんと成長してるんだ」

エルシィ「それもこれも全て、神にーさまのおかげ」

エルシィ「エルシィにとって、にーさまは本当の神様なんだ♪」ニコッ

桂木「すまんすまん、待たせたな」

エルシィ「あ、お帰りなさいです!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:05:38.79 ID:3GwpSNYE0
桂木「さて、どっから回る? 前みたいにまたお前が決めていいぞ」

エルシィ「本当ですか!? そういえば私、前に時間が足りなくて乗りたくても乗れなかった奴があるんですよぉー!」

桂木「それはどうでもいい。とにかく、お前が行きたいところに俺を導いてくれ」

エルシィ「了解でーす! じゃあまずあっちから──」

────────────────

ちひろ「ふふふ……順調順調……!」

京「なんだかよく分からないけど、ちひろが一番楽しそうだねー」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:16:46.59 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「そういえば、前回ってジェットコースターに乗ってませんでしたよね?」

桂木「うっ……それ、は……」

エルシィ「そういえば私、まだ生まれてから一度も乗ったことが無いんです」

桂木「そ、そうなのか……それは残念だ……」

エルシィ「……もしかしてにーさま、苦手だったりします?」

桂木「ははは、そんなわけないだろう? ボクはもう1000回ぐらい乗ってるぞ」

桂木「ゲームの中で。」

エルシィ「さーれっつごー!」

桂木「やめろー!しにたくなーい!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:19:41.79 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「……ジェットコースターって、そんなに怖いものなんですか?」

桂木「前に一度、親に連れられて乗ったことがあるが、そのジェットコースターの回転が酷くてな……」

エルシィ「そうなんですかー……。ちょっと怖いですけど、楽しみですー」

桂木「それに、乗りながらゲームをするとゲーム機が吹っ飛ぶしな」キリッ

エルシィ「……係員さんに怒られますよ、それ」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:23:30.58 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「えへへー! とっても楽しかったですー!」

桂木「おえー……」


ダ、ダイジョウブデスカニーサマ!
マ、マアナントカ……


かのん「……あれ? もしかしてあの二人って……」

女P「ほらかのん、ただでさえ時間がないんだから早く!」

かのん「あっ、すみませーん!」

かのん「……気のせい、かな」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:27:29.57 ID:3GwpSNYE0
桂木「ふぅ、なんとか……」

エルシィ「良かったー……にーさまが無事でー……」

エルシィ「…………」

桂木「……ん? どうした、エルシ──」

エルシィ「良かったぁーっ!」ドカッ

桂木「ぐほぉっ!」

エルシィ「わっ、私のせいでにーさまが死んじゃうんじゃないかって、ちょっと思っちゃいましたー……!」ポロポロ

桂木「いや、流石にそれはないだろ……どこぞの赤ヘル被った探検家じゃないんだから……」

エルシィ「良かったですぅー……!」グスッ
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:32:16.12 ID:3GwpSNYE0
桂木「……んで、泣き止んだか?」

エルシィ「は、はいぃ……」グスッ

桂木「出来れば次は、もう少しおだやかなのを頼む」

エルシィ「了解ですぅー……」

エルシィ「……あ! じゃあ次は、メリーゴーランドなんてどうですか?」

桂木「メリーゴーランド? それって前にも乗らなかったか?」

エルシィ「それはそうですが、にーさまとは一緒に乗ってなかったはずです!」

桂木「……ちょっ、ちょっと待て、ボクも一緒に乗れっていうのか?」

エルシィ「もちろんです!」

桂木「断る!」キリッ

エルシィ「だめですー、強制でーす」ガシッ

桂木「ぬわぁぁぁぁぁボクを引きずるなぁぁぁぁぁぁぁ」ズルズルズルズル
43: >>40 Oh... 2012/04/05(木) 02:39:05.01 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「さってと、どっこにすっわろっかなー♪」

桂木「勝手に選んで座ってろ。ボクは馬車にでも乗ってゲームしてるから」ストッ

エルシィ「じゃあ、私も馬車に乗ります!」

桂木「いやいい。お前は来r……ってお前! 断る前から横に座るな!」

エルシィ「だって、にーさま絶対に嫌がると思ったんですもん。だからですぅー」

桂木「いいからお前は馬の上にでも跨ってろ! このダメ悪魔っ!」グググ

エルシィ「はいはい、分かりましたよぉーだ……ってあれ? んっ!」

桂木「いてっ、いててててっ! お前、もうちょっと丁寧に出られないのかよ!」

エルシィ「す、すみませんっ、今すぐっ! んっ! んぅっ!」

エルシィ「……すみません、嵌っちゃったみたいですぅ~……」ウルウル

桂木「このダメ悪魔がッ!」ポコッ

エルシィ「うぅ~すみません~」シクシク
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:43:43.51 ID:3GwpSNYE0
『まもなく開始いたします。まだお座りになられていない方は、お早めにお座りいただけますようお願い致します』

桂木「くそっ、こうなったら仕方ない! このまま耐えるぞ!」

エルシィ「えっ!? に、にーさま!?」

桂木「仕方ないだろ、お前のせいなんだから少しぐらい我慢しろ!」

エルシィ「そ、そんなこと言ったって~」カァァ

ゴゥン

エルシィ「わっ!」
桂木「わぷっ」

エルシィ(に、にーさまに抱きついちゃたよぅ……)ドキドキ

桂木(平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心)
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:50:44.23 ID:3GwpSNYE0
♪~

エルシィ(ちっ、近い近い近いぃ~っ!!! にーさまとの距離が近いよぉ~っ!)ドキドキドキドキ

桂木(2、3、5、7、11、13、17、19、23……)

エルシィ(とっ、とにかくにーさまと離れなくちゃ……! じゃないと、恥ずかしすぎて死んじゃうっ……!)ドキドキドキドキ

桂木「え、えるしぃ、大丈夫か……」

エルシィ「は、はいっ、なんとか……」

桂木「とりあえず、今凄く窮屈な状態だから、苦しかったら遠慮せずにボクに抱きついていい。分かったな?」

エルシィ「えっ!? はっ、はい!」ドキッ

桂木(どう考えても今の台詞は選択ミスだやばいどうしようマジで勘弁してくれ)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 02:52:56.44 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「…………」ドキドキドキドキドキ

桂木「…………」ドキドキドキドキ

エルシィ「……っ」ギュッ

桂木「っ!」

エルシィ「…………」ギュウ

桂木(よっきゅんはかわいいなーあはははー)
49: ……ご乗車? でいいのだろうか 2012/04/05(木) 02:58:36.02 ID:3GwpSNYE0
グゥゥゥゥゥン ピタッ

『──ご乗車ありがとうございました! またいらしてくださいませ!』

桂木(お、終わった……)
エルシィ(お、終わっちゃった……)

桂木「……エルシィ。おい、エルシィ!」

エルシィ「ひゃっ、ひゃあい!」

桂木「は、早く立ってくれないか?」

エルシィ「すっ、すみません!」グググッ……

桂木「いてててて、てててて……」

エルシィ「──ひゃっ!」ポンッ ドテッ

桂木「……ふぅ、よいしょっと」スクッ
50: or2 ← 多分倒れたときのエルシィはこんな感じ 2012/04/05(木) 03:03:30.22 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「うぅー、痛いですぅ~……」

桂木「……大丈夫か?」

エルシィ「はい、なんとか大丈夫ですぅ……」

桂木「ほら、早く下りるぞ」

エルシィ「うぅ~……」

桂木「……はぁ、本当に仕方のない奴だ」

桂木「ほれ」スッ

エルシィ「ふぇ……?」

桂木「早く起きろ。とりあえずどっかのベンチにでも座って、休憩するぞ」

エルシィ「…………」スクッ

エルシィ「……はいっ!」ガシッ
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:05:29.84 ID:3GwpSNYE0




で。
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:11:25.34 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「にーさま! ソフトクリーム買ってきましたー!」

桂木「……お前、ボクは甘いものが嫌いってことを知ってるよな?」

エルシィ「あっ、すみません……じゃあ何か別のものを──」

桂木「いいよ、めんどくさい。これぐらい我慢して食べる」スッ

エルシィ「神にーさま……」

桂木「……うぇぇ、甘い。やっぱりいつまで経っても甘いものは嫌いだ」

エルシィ(神にーさま……甘いものが嫌いなのに、私が困ってるのを見て『我慢して食べる』って言ってくれた……)

桂木(……とか思ってんだろうなぁ。受け取るべきじゃなかった……)

エルシィ「えへへ……」ペロペロ

桂木「あー……甘い……」ペロペロ
53: やばい、腰の痛みが最高潮だ 2012/04/05(木) 03:16:04.14 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「あ、にーさまにーさま!」

桂木「なんだよ……ボクは今、この連邦の白い悪魔を倒すために奮闘してるんだぞ……」

エルシィ「そういえば今日、ここでかのんちゃんのライブがあるんですよ! 一緒に見に行きませんか?」

桂木「へー……なんて都合の良い……」

桂木(……もしかして、本当に誰かが狙ってるんじゃないだろうな?)

桂木(いや、それは考えすぎか。某SFギャルゲの世界線理論じゃあるまいし……)

エルシィ「にーさま、行きましょうよ!」

桂木「……分かったわかった。とりあえず、このソフトクリーム食い終わってからな」

エルシィ「はい! 了解です!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:21:19.05 ID:3GwpSNYE0
─ デゼニーランド内部 特設会場 ─

エルシィ「どうやら、ここでやるみたいです!」グイグイ

桂木「いてて、引っ張るな! 俺は犬じゃないんだぞ!」

エルシィ「みゃーお?」

桂木「それは犬じゃなくて猫だ、このバカ悪魔」

エルシィ「うぅ~! 私バカじゃないですぅ~!」プンプン

かのん『みんなーっ! 今日は私のライブに来てくれてありがとーっ!』

ワァァァァァァァァァァァァァ!

かのん『私の曲を聴いて、いーっぱい楽しんでねーっ!』

ワァァァァァァァァァァァァァァァ!

かのん『それじゃ、いっくよー!』
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:25:48.84 ID:3GwpSNYE0
バァァァァァァン! ワァァァァァァァァァァァァァァ

桂木「……大賑わい、だな」

エルシィ「それはそうですよ! だってかのんちゃんは、みんなのスーパーアイドルなんですから!」エッヘン

桂木「お前が威張ってどうする」

────────────────

ちひろ「うおおおおおおおおおおおおっ! かのんちゃああああああああああああああん!」
歩美「わあああああああああああああっ! かのんちゃあああああああああああああああん!」

結「わー、凄い人だねー! かのんちゃんは流石だなー」

京「……ちひろと歩美、ノりノリだなあ」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:27:39.57 ID:3GwpSNYE0
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58: ちょっとトイレ 2012/04/05(木) 03:34:39.69 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「あー楽しかった! やっぱりかのんちゃんの歌は凄いなーっ!」

桂木「……初めてちゃんと聞いてみたが、意外といい歌なんだな」

エルシィ「当たり前ですよ! だって、かのんちゃんの歌ってる歌なんですもん!」グッ

エルシィ「……そういえば、もう結構日が暮れちゃいましたね~」

桂木「人も少なくなってきたしな。もうそろそろ帰り時だな」

エルシィ「あ、でも私最後に乗りたいのが一つあります」

桂木「……まさか、観覧車とか言わないよな?」

エルシィ「凄い! なんで分かったんですか?」

桂木「ギャルゲではよくある〆方だからな。このパターンはもう何千回と見てきた」

エルシィ「……少し期待した私がバカでした」ボソッ

桂木「何か言ったか?」

エルシィ「なんでもないですぅ~」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:41:10.01 ID:3GwpSNYE0
係員「では、ごゆっくりどうぞー」

ガチャン

桂木「…………」

エルシィ「……えへへ、にーさま」

桂木「何だ?」

エルシィ「今日は、本当に楽しかったです。こんな私とデートしてくれて、ありがとうございました」

エルシィ「実は、にーさまを呼ぶのにすっごく勇気出したんですよ? もしかしたら、にーさまが来てくれないんじゃないかと思って」

エルシィ「もしも、あの置き手紙を見たとしても、にーさまが来なかったらどうしようって、すっごく不安だったんです」

エルシィ「でも、ちゃんとにーさまが来てくれたときは、とっても嬉しかったです」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:47:27.45 ID:3GwpSNYE0
桂木「……たまたま通りかかった消防車をボクに報告しながら?」

エルシィ「あっ、そ、それは忘れてください! それはただの照れ隠しだったんです~」

エルシィ「……ゴホン。とにかく、私の頼みを聞いてくれて、本当にありがとうございました」

エルシィ「こんなダメ悪魔の側にいてくれて、本当に嬉しいです」

エルシィ「えと、その、出来ればこれからも、一緒に駆け魂を捕まえるパートナーでいてください」

桂木「……そうだな。もう少し出来る悪魔に成長すれば、考えてやらなくもないな」

エルシィ「う~っ! にーさまはいつもそうやって、私のことを──」

桂木「だけどな、これだけは言っておく」

エルシィ「えっ?」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:48:19.77 ID:3GwpSNYE0





「今のお前は、最初の頃のお前よりもずっと優秀な悪魔だよ」




62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:51:54.61 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「あ……」

桂木「……そ、それだけだ。よーく心の中に刻んでおけ」フイッ

エルシィ「…………」プルプル

桂木「……エルシ──?」チラッ

エルシィ「にぃさまあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ダキッ

桂木「うわっ!? だっ、だからお前はすぐボクに抱きつくなーっ!」

エルシィ「にいさまぁ、にいさまあ、にいさまああああああああ!」ギュウウウウ

桂木「ああっ、もう! 暑っ苦しい!」バッ
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:54:24.80 ID:3GwpSNYE0
桂木「はぁっ、はぁっ……」

エルシィ「にいさまあ、ありがとうございまずっ、あ゛り゛がどぅござい゛ま゛ずぅ……!」ズビッ

桂木「だから、それぐらいで泣くなっての……ああ面倒くさい」


────────────

─────────

──────

───

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 03:59:50.28 ID:3GwpSNYE0
─ デゼニーランド入り口前 ─

エルシィ「えへへ、今日は本当に楽しかったです」

桂木「お前は何回言うんだよ。今のでもう10回近く言ってるぞ……」

エルシィ「あれ、そうでしたっけ?」

桂木「そうだよ。ほれ、帰るぞ」

エルシィ「はい、帰りま──あ!」

桂木「……ん? どうした?」

エルシィ「消防車ですよ」

桂木「ああ? どこだ?」

エルシィ「ほら、向こうの方です」

桂木「んん……? 遠くてよく見えな──」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 04:01:00.81 ID:3GwpSNYE0





ちゅっ




66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 04:05:54.36 ID:3GwpSNYE0
桂木「……なっ、なななななな」

エルシィ「……えへへ、にーさまのほっぺにちゅーしちゃった」

桂木「…………」

エルシィ「……にーさま?」

ポカッ

エルシィ「あうぅ!」

桂木「……このダメ悪魔。ボクを騙すとはいい度胸じゃないか」シャー

エルシィ「しょっ、消防車は本当に通りましたよぅ! 嘘付いてないですぅ!」

桂木「……まあ、もうどうでもいい。帰るぞ」スッ

エルシィ「は、はい、帰りましょう!」スタスタ

ガッ
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 04:09:30.90 ID:3GwpSNYE0
エルシィ「──ふえぇっ!? な、何するんですかにーさ──」

桂木「手」

エルシィ「え?」

桂木「だから、手。ボクと手を繋げ」スッ

エルシィ「ええーっ!?」

桂木「ボクを騙した罰だ。堪忍するんだな」

エルシィ「うぅ~、わ、分かりましたよぉ……」スッ

グッ

エルシィ「……えへへ」



おーわりっ!
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/05(木) 04:11:13.59 ID:jSAGKHIj0
イイハナシダナー(´;ω;` )

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