風間「ひまわりさんを僕にください」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 20:26:55.30 ID:EmA2+7W70
みさえ「風間君ならしっかりしてるし安心だわ~。ね、あなた」

ひろし「そ、そうだな」(うぅ~ひまわり~)

ひまわり「よかったわね、トオルくん」

風間「う、うん!」

しんのすけ「これでオラと風間くんは兄弟だゾ」


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3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 20:33:42.11 ID:EmA2+7W70
僕とひまわりが付き合いだしたのは2年前、僕が大学4年のときだ。
僕は教育実習でとある高校の教壇に立っていた。
自分で言うのもなんだが、みてくれのいい僕は女子生徒から人気があった。

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 20:39:03.26 ID:EmA2+7W70
担当科目は英語。英検1級、TOEIC900の僕なら教師よりうまく教えられる、そう思っていた。
うぬぼれだった。
どんなにうまく教えても、生徒に届かない。
いつしか「風間先生の授業はわかりにくい」という評判が立ち、僕は心身ともに疲れ果てていた。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 20:42:39.02 ID:EmA2+7W70
そんな時相談にのってくれたのがひまわりだった。
小学校から私立に通っていた僕はしんのすけたちとなかなか会うことができなかった。
ましてや友達の妹にすぎないひまわりとは、15年以上あっていない。
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 20:47:48.76 ID:EmA2+7W70
初めは気づかなかった。
しかし偶然しんのすけと会う機会があったのだ。

風間「いやあ~、今高校に教育実習にいっててさ、これがうまくいかないんだ」

しんのすけ「ほうほう。どこの高校?」

風間「春日部商業さ」

しんのすけ「おお~、ひまが通ってる学校だゾ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 20:52:25.68 ID:EmA2+7W70
風間「ひまって、ひまわりちゃんのことか?」

しんのすけ「そうだゾ。忘れちゃったの~?風間くんの薄情者!」

風間「覚えてるよ!そっか~、ひまわりちゃんももう高校生なのか」

しんのすけ「そりゃオラたちが大学生なんだから当然だゾ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 20:58:19.72 ID:EmA2+7W70
幼稚園ではちゃらんぽらんなしんのすけだったが、もともと天才肌なのかさほど勉強もせずに、いまでは都内の
一流大学に通っている。まあ、僕のほうが優秀だが。

風間「で、ひまわりちゃんは何組?」

しんのすけ「う~ん、忘れた。2年だゾ」

僕が受け持っているのはまさに2年だ。

風間「僕は2年を担当しているんだ。もしかしたら、その中にひまわりちゃんがいるかも」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:02:55.17 ID:EmA2+7W70
しんのすけ「ひまに手を出したらオラが許さないゾ」

風間「生徒に手を出すわけないだろう。ましてやお前の妹に!」

そうは言いつつも、しんのすけの妹がどんなふうに成長したのか興味はあった。
自分の記憶にあるひまわりちゃんは0歳の赤ちゃんでしかないのだ。
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:10:12.88 ID:EmA2+7W70
翌日、学校に着いた僕は早速クラス名簿をとりだした。

風間(野原ひまわり、野原ひまわり・・・あった!C組か、僕の持ってるクラスだ)

その日はいきなりC組の授業だ。
僕は足早に教室に入り、ひまわりちゃんらしき女の子を探した。しかしながらここは商業高校。
圧倒的に女の子が多く、どの子なのかわからない。
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:16:51.86 ID:EmA2+7W70
チャイムがなり、授業が始まる。
わいわい騒がしかった生徒も静かになり出席確認をする。
いた。あの子だ。
教壇に貼ってある座席表で確認する。
窓側の後ろから2番目の席にちょこんと座っている女の子。彼女がひまわりちゃんであろう。
記憶にある赤ちゃんのころとかわらず、髪はナチュラルな茶髪ですこしウェーブがかかっている。
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:25:50.41 ID:EmA2+7W70
座っているからわからないが、あまり背は高くなさそうだ。
・・・っと、授業を始めなければ。
いつものように板書し、英文を読み、文構造の解説と和訳をする。
普段僕は、生徒を当てたりはしない。時間がもったいないからだ。
なのにその日は違った。というより無意識のうちに当ててしまった。

風間「じゃあ、ここの和訳を・・・野原さん、やってみてください」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:30:56.07 ID:EmA2+7W70
生徒(ざわざわ・・・)

教室が少しざわついた。当然だ。普段当てたりしないのだから。

ひまわり「その侍はお姫様に恋をした。お姫様もその侍が好きだった。しかし侍は
     戦で死んだ。彼女は悲しんだ」

風間「よくできました。そのとおりです」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:38:01.01 ID:EmA2+7W70
今の受け答えを聞くと、ひまわりちゃんも勉強はできるほうなのだろう。
やがて授業が終わる。なぜだろう、今日はうまく教えられた気がする。
チャイムがなり、礼をした後、すぐに窓側の後ろから2番目の席へ向かう。

風間「僕を覚えているかな?君のお兄さんとは幼稚園のとき一緒だったんだ」

ひまわり「昨日、兄から聞きました。風間先生とは大親友だって」

風間「そ・・・そう。大親友・・・」

ひまわり「はい」

風間「じゃあ、次の授業があるのでこれで」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:43:42.90 ID:EmA2+7W70
その日は何事もなくおわった。
放課後はクラブ活動を指導する。これも実習のうちのひとつだ。
僕は小学校からずっとテニスをしていたので、テニス部に行く。
自分で言うのもなんだがインカレにでるほどの腕前だ。
テニスコートにいき、生徒とともに準備運動をする。
ぼんやり生徒たちを見ていると、彼女の姿があった。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:48:50.28 ID:EmA2+7W70
風間「ひまわりちゃん!」

ひまわり「・・・」

部長「風間先生?野原がどうかしましたか?」

風間「い、いやなんでもない。続けて」

部長「オイッチニーサンシー」

部員「ゴーロクシチハチ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:54:53.60 ID:EmA2+7W70
まさかひまわりちゃんがテニス部だとは気づかなかった。
なんせ部員80人の大所帯だ。まだ全員の顔がわからない。

やがて体操が終わり、練習に移る。
テニスコートを使えるのは3年生とレギュラーだけで、ほとんどの生徒は外周を走ったり
球拾いをしている。
僕は咄嗟に彼女の姿を探す。外周を走っているようだった。
普段はレギュラーメンバーに指導をするのだが、今日は違った。
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 21:58:23.49 ID:EmA2+7W70
風間「今日はちょっと外を走ってくるよ」

部長「えっ、では指導のほうは・・・」

風間「僕が教えたことを活かして、君たちだけでやってくれないか」

部長「はい・・・わかりました」

風間「じゃあ、あとはよろしく」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:03:06.07 ID:EmA2+7W70
テニスコートを抜け出すと、真っ先に彼女を探した。
いた。あそこだ。

風間「ひまわりちゃんはいつも外周なのかい?」

ひまわり「あの・・・」

風間「うん?」

ひまわり「そのひまわりちゃんっていうの、やめてもらえませんか?
     私もう高校生ですし」

風間「あっご、ごめん、でも僕の中ではひまわりちゃんはひまわりちゃんなんだ」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:08:08.12 ID:EmA2+7W70
ひまわり「野原、でいいですよ」

風間「あはは・・・次からは気をつけるよ」

風間「それにしても本当に大きくなったね」

ひまわり「そりゃもう17歳ですから」

風間「しんのすけとは仲良くやってるかい?」

ひまわり「ええ、仲いいですよ。いつも勉強を教えてもらってます。それにお兄ちゃんは
     私を子ども扱いしないですし」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:14:41.77 ID:EmA2+7W70
その言葉は僕へのあてつけなのだろうか。しばらく一緒に走りながら、あれこれと
考えた。

やがて下校の時間になった。生徒たちが帰る支度を始める。
僕もジャージからスーツに着替えるため、職員室に向かった。
帰り支度をしていると誰かが職員室にやってきた。

 「失礼します」
彼女だ。
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:22:18.02 ID:EmA2+7W70
ひまわり「用具庫の鍵を返却しにきました」

風間「あ、ありがとう」

彼女から鍵をうけとる。

ひまわり「では、失礼します」

咄嗟のことだった。

風間「ひまわりちゃんはもう帰るのかい?」

ひまわり「ええ、そうですが」

風間「僕も今日はこれでおわりなんだ。よかったら途中まで一緒に帰らないかい?」

ひまわり「は、はあ・・・」

急いで鞄に荷物をつめこみ、職員室を後にする。

風間「お疲れ様でしたー。先失礼します」

教師たち「はい、お疲れ様ー」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:28:49.12 ID:EmA2+7W70
しんのすけの家と僕の家は近所だ。
つまりひまわりちゃんとも帰り道が同じというわけだ。

風間「ひまわ・・・」

ひまわり「先生」

風間「あ、ごめん。野原は電車かい?」

ひまわり「ええ。そうですが」

風間「そうか!僕もそうなんだ」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:34:39.21 ID:EmA2+7W70
春日部商業高校は北春日部駅が最寄だ。
家に帰るには東武伊勢崎線で春日部駅までいかなければならない。

風間「野原はいつからテニスをやってるんだ?」

ひまわり「高校からです」

風間「へ、へえ~。中学ではなにを?」

ひまわり「吹奏楽を」

風間「やめちゃったんだ」

ひまわり「はい。それに母がテニスをやっていたようで、話を聞くうちにやってみたく
     なったんです」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:38:48.93 ID:EmA2+7W70
春日部商業は県でもトップクラスの強豪だ。高校から始めたのではレギュラーは難しいだろう。

風間「テニスは楽しいかい?」

ひまわり「・・・」

答えはなかった。そういうことだ。

気がつくともう家のそばまできていた。

風間「じゃあ、また明日」

ひまわり「さようなら」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:43:27.65 ID:EmA2+7W70
ひまわりちゃんと話してわかったことがある。
どうも兄のしんのすけとは性格が違うようだ。今日の会話を思い出しても、僕が質問をし
彼女がそれに答えるというパターンだった。
しかしなぜだろう。あまり会話が弾まなくても、なぜか彼女と話すのは心地よく、妙に安
心できた。
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:48:32.85 ID:EmA2+7W70
風間「実は実習先の高校にしんのすけの妹がいたんだ」

風間母「へえ、しんちゃんの。ひまわりちゃんね」

風間「そうそう。ひまわりちゃんって呼んだら怒られたよ」

風間母「まあまあ。フフフ」

夕食時。僕はずっと彼女の話をしていた。
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:53:35.09 ID:EmA2+7W70
その夜。しんのすけと電話で話した。

風間「ひまわりちゃん。ほんとに大きくなったね」

しんのすけ「だーかーら。あたりまえだのクラッカーだゾ」

風間「古いよ。それから、僕はテニス部の指導をしてるんだけど、ひまわりちゃんも
   テニス部なんだ」

しんのすけ「そんなことしってるゾ。母ちゃんに影響されてなんだな」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 22:55:34.97 ID:EmA2+7W70
風間「ひまわりちゃん、何か言ってた?」

しんのすけ「そうそう、ひまわりちゃんはやめてほしいって」

風間「う・・・」

明日から気をつけよう。
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:01:41.26 ID:EmA2+7W70
翌日

さて、今日も授業だ。なぜかすこし学校にいくのが楽しみだ。
今日はC組の授業はなかった。あいかわらず生徒はあまり聞いていないようだ。

やがて授業が終わり、部活の時間だ。・・・っと今日は週に一回の休みの日だ。
そそくさと帰り支度をし職員室を出る。駅への道を歩いていると、彼女がいた。
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:07:59.09 ID:EmA2+7W70
風間「おーい、野原ー」

ひまわり「あ、風間先生」

僕は彼女を呼び止めていた。彼女は一人のようだ。

風間「一緒に帰らないか?」

ひまわり「昨日もそのセリフ聞きました」

風間「え、へへへ。そうだったね」

二人並んで歩く。
春日部駅前は割りと栄えているが、北春日部はなんにもない。なぜだろう?

ひまわり「・・・せえ」

ん?

ひまわり「先生」

風間「あ、うん。なんだいひまわりちゃん」

彼女から話しかけてくるとは珍しい。
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:12:20.92 ID:EmA2+7W70
ひまわり「兄から聞きました。先生はテニス上手なんですってね」

風間「う、うん。まあね。小学校からやってるし、インカレにもでたからね」

ひまわり「へえ。すごいですね」

ひまわり「テニスって面白いですか?」

風間「ああ、面白いよ。なんたって紳士のスポーツだしね」

ひまわり「そ、そうですか」

いけない。僕の自慢癖がでた。若干彼女がひいている。
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:18:20.41 ID:EmA2+7W70
風間「ま、まあ、続けていれば面白さがわかってくるかもしれないよ」

ひまわり「もう始めて1年半。一度も楽しいと感じたことはありません」

風間「そっか。ちょっと寂しいよ。まああの学校の部活ではね」

沈黙。沈黙。沈黙。



そうだ。明日は休みだ。
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:23:12.18 ID:EmA2+7W70
風間「野原、明日は空いてるかい?」

ひまわり「いえ、暇ですけど」

風間「じゃ、じゃあテニスをしにいこう。そうだ!しんのすけも誘おう」

ひまわり「は、はあ」

風間「明日、車で迎えにいくよ。いいかな」

ひまわり「わ、わかりました。兄には私から伝えておきます」

風間「10時ごろ迎えに行くよ」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:28:29.17 ID:EmA2+7W70
勢いにまかせていってしまった。
いくら友達の妹とはいえ、彼女は生徒で僕は先生だ。
それが休日にプライベートで遊ぶのは、めったなことではない。
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:33:09.64 ID:EmA2+7W70
その日の夜はなかなか寝付けなかった。まるで小学生だ。
女性とデートしたことは、それこそ星の数ほどある。しかし、こんなにドキドキ
したことはなかった。
そんな僕が5歳年下の女子高生(とその兄)と休日に出かけるのに、こんなに胸が
高鳴るとは。まったく不思議だ。
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:38:30.12 ID:EmA2+7W70
翌朝

ラケットやボールを車のトランクにつめこみ、彼女の家へ向かう。
車で4、5分ほどなのに妙に長く感じた。
家の前で彼女としんのすけが立っていた。

風間「おはよう。しんのすけ、ひまわりちゃん」

しんのすけ「おー、おはよう風間クン」

ひまわり「おはようございます。先生」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:42:30.26 ID:EmA2+7W70
風間「お前は幼稚園のとき、いっつも遅刻しておばさんに自転車で送ってもらって
   たよな」

しんのすけ「そうだったけ~?」

風間「そうだよ。で、おばさんは赤ちゃんだったひまわりちゃんもおぶってたっけ」

ひまわり「へえ~。0歳の時からふたば幼稚園に通ってたんですね、わたし」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:53:57.48 ID:EmA2+7W70
しんのすけ「そうだ!シロもつれていくゾ」

ひまわり「いいねっ、お兄ちゃん!」

シロ・・・まだ生きているとは。
しんのすけが幼稚園のころから飼っているわけだから、もう20歳近いだろう。
シロは僕、しんのすけ、ねねちゃん、マサオくん、ぼーちゃんの5人で遊んで
いた時捨てられているのを見つけたのだ。
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/23(水) 23:59:23.33 ID:EmA2+7W70
僕はマンションなのでペットは飼えず、ほかの3人もそれぞれの事情で飼うことはできなかった。
そんな時、飼い主を引き受けたのがしんのすけだった。
初めはおばさんに反対されたらしいが、説得したらしい。

シロ「ワンワン!」

僕のことを覚えていてくれるようだ。普通この歳になると散歩をするのも嫌がる
ものだが、シロにはそのような様子はまったくない。
しんのすけやひまわりちゃんに愛されているからだろう。
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:04:40.76 ID:8EZM93J40
風間「よし、じゃあ行こうか」

しんのすけ「どこに?」

風間「ウイングハット春日部でいいんじゃないかな」

しんのすけ「ほうほう。では・・・」

しんのすけ・ひまわり「しゅっぱつおしんこー」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:10:24.97 ID:8EZM93J40
風間「よし、着いたよ」

しんのすけ「おおーう。こんな立派な建物が春日部にあったとは」

風間「お前、何年春日部に住んでんだよ」

ひまわり「じゃあ、早速いきましょうか」

しんのすけ「おー」

風間「ちょ、ちょっと待てよー」

まったく、この兄妹には独特のペースがあるようだ。
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:15:16.71 ID:8EZM93J40
中へ入る。僕もここに入るのは初めてだ。
なかなか立派な施設である。

風間「で、早速だけど始めよう。僕とひまわりちゃんはラケットがあるけど、
   しんのすけは?」

しんのすけ「ないゾ」

風間「やっぱり・・・僕のを貸してやるよ。ほら」

しんのすけ「おおー、さすがオラの大親友!」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:22:02.71 ID:8EZM93J40
今日の目的はひまわりちゃんにテニスを楽しんでもらうこと。
僕も学校での部活とは違い楽しくのんびりやろうと思う。

風間「よし。じゃあまず準備体操からしようか」

しんのすけ「ぶー。オラがリーダーだゾ」

ひまわり「なんでお兄ちゃんなのよ、今日は風間くんに教えてもらうんでしょ」

しんのすけ「まあ今日は譲ってやるゾ」

なんじゃそりゃ。
ん?いまひまわりちゃんが僕のこと・・・




俺「見てる人います?」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:27:47.09 ID:8EZM93J40
風間「オイッチニーサンシー」

しんのすけ・ひまわり「ゴーロクシチハチ」

風間「ニイニイサンシー」

しんのすけ・ひまわり「ゴーロクシチハチ」

風間「よし、こんなもんでいいだろう」

しんのすけ「ふー、オラつかれたゾ。休憩休憩」

そういえば、しんのすけは大学ではスポーツはやってないらしい。
だが、準備運動でへばるとは。まるでオッサンだ。
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:34:55.26 ID:8EZM93J40
自然と僕とひまわりちゃんがその場に残される。

風間「じゃあはじめよっか」

ひまわり「うん!お願いしまーす」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

僕がひまわりちゃんに教えるという流れで1日は終わった。

風間「ふう~。どうだった、ひまわりちゃん」

ひまわり「とっても楽しかった。初めてテニスが面白いって思いました!」

風間「そっか~。それはよかった」

ひまわり「明日から、がっこうでも頑張っていけそうです」

その言葉がなによりうれしかった。
僕の好きなスポーツを僕の好きなひとが好きになってくれたのだから。
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:38:03.29 ID:8EZM93J40
ちなみにしんのすけは一度もラケットを握っていない。ずっと若い女性をナンパしていた
らしい。
まあ今日に限ってはよしとしよう。

帰りは3人で焼肉を食べた。なぜか二人とも顔つきが違った。
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:43:01.71 ID:8EZM93J40
翌日

昨日は充実した日が過ごせたので、朝からさわやか、学校への足取りも軽かった。
あいかわらず授業は大変だが。

いつの間にか、ひまわりちゃんと下校するのが当然のようになっていた。
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:48:10.99 ID:8EZM93J40
僕はひまわりちゃんにいろんなことを話すようになった。ひまわりちゃんも僕にいろんな
ことを話してくれた。

風間「なかなか授業がうまくできないんだ。受けている側からなにかアドバイスしてくれ
   ないか」

ひまわり「風間くんはよくやってると思うわ。でも使う言葉が難解すぎるのよ。
     それと、生徒の目を見て授業をしたほうがいいわ。たまには当てるのも必要よ」

風間「そうか・・・ありがとう、ひまわり」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:54:59.14 ID:8EZM93J40
ひまわりちゃんのアドバイスは的確だった。

風間「つまりwho以下の関係代名詞節が先行詞、この場合はboyだね、を修飾、つまり
   説明しているんだ」

風間「じゃあここの訳を・・・野原、やってみて」

ひまわり「ケンとチャコは20世紀を懐かしみました。そして彼らは懐かしい匂いで
     充たそうとしました。しかしそれを4人の家族が阻止しました」

風間「よし、いいぞ」
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 00:59:39.83 ID:8EZM93J40
僕もひまわりも順風満帆だった。
僕は決心した。彼女に告白しよう。

やがて教育実習最終日がやってきた。

教師「風間、いままでごくろうさん。初日とは見違えたな」

風間「ええ、いいアドバイスをもらいましたから」

教師「そうかそうか、わっはっは」

ちなみに彼ではない。
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 01:02:52.69 ID:8EZM93J40
テニス部ではいままでの感謝としてパーティが開かれた。

その帰り道。

僕は勇気を振り絞り彼女に告げた。

風間「君のことが好きだ。付き合ってくれ」

ひまわり「はい、お願いします」
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 01:06:49.75 ID:8EZM93J40
まあ、ぶっちゃけ彼女も僕のことが好きなのはわかっていた。
僕とてそう鈍感ではない。
ただ、実習が終わるまではあくまで先生と生徒。線引きはしなくてはならない。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして、2年後

僕は丸の内の商社で働き、彼女は大学へ進学した。
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 01:10:50.24 ID:8EZM93J40
商業高校から大学へ進むのは珍しい。
ただ彼女は「近いから」という理由だけで春日部商業に進学したらしく、成績は常に
トップだったらしい。

僕は彼女の両親に結婚の承諾を得に行った。
幼稚園からの顔なじみなので二人のことはよく知っている。
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 01:16:53.95 ID:8EZM93J40
問題はひまわりがまだ大学生であることだ。いまどき学生結婚は珍しい。
僕は思いを二人にぶつけた。
するとすんなりと認められたのだ。

後で聞いたところによると、二人は結婚する時双方の親(特に熊本のお父さん)の許可を得るのに
苦労したらしく、娘の夫にはそうさせたくなかったらしい。
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 01:20:47.30 ID:8EZM93J40
しんのすけ「これでオラと風間くんは兄弟だゾ。これからはお兄様と呼ぶように」

風間「ば~か。おまえも早くいい人見つけろよ」

しんのすけ「むきぃ~、風間くんのいけずぅ~」

みんな「わはははははははははははは」  






今日から僕は、この明るい家族の一員だ。


  

                   おわり
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 01:22:07.81 ID:/ZfRaFAR0
乙、ひまわりかわいい
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 01:25:36.93 ID:y/AH2QSMO
乙でした
とっても面白かったです
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/24(木) 01:46:13.82 ID:iJiD25RS0

なかなか面白かった
たらたら長くなく完結してるのもなお良い

 

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